第1回『大人のためのヒーロー講習会』の様子を報告します

2017年11月26日に、大人対象のヒーロー講座をやらせていただきました!
大人対象は初めての試みですが、簡単な台本を元に演じてもらう、というスタイルは、子供教室から継承しました。
用意した台本の表紙です。

余談ですが、皆さんが揃うまでの間、気分を上げたくて、年代物カセットテープのコロちゃんパックを持参してかけていました。
OPとEDの間にテレビの台詞が入っているので、個人的にはめっちゃ盛り上がるアイテム。
長官「君たちは秘められた力の半分も活用していない。オーラパワーは奥深く、底知れぬ力を秘めている。信じろ!自分の中に秘められたオーラパワーを信じるんだ!」


大人講座は、役と向き合うことが課題

まず、始める前に、皆さんに3つのことをお伝えしました。
  1. この講座では、皆さん一人一人を役者とし、役を一緒に作っていきたい
  2. 自分以外の人に言っている事もすべて、自分にも当てはまると思って聞いていてほしい
  3. この場で上手くやる事よりも、家に帰ってから、こうしたらよかったのかな?などと考えてもらえたら良いと思う

授業内容

今回は、僕の方で具体的にヒーローを決めて演じてもらいました。
募集の際に、「テーマは、ヒーローの個性を表現すること」と書いており、そのために、同じ動きを違うキャラで演じてみる、と。

そこで、今回の題材は、コレを使うヒーローです。

設定

役:龍玄(2パターン) ※動きは同じ
<男性>最初の頃の純粋な龍玄
<女性>後半の悪い龍玄
シーン:舞さんが連れ去られた後、怪人に足止めされ、必殺技の銃で倒す


①僕が言った台詞を、皆さんそれぞれで台本に書き込んでもらう

まっさらな状態の台本。ここにバージョン違いの龍玄の台詞を付け足してもらいました。

②一連の流れの見本を見てもらい(今回も神前くんが予告なしに来てくれたので、龍玄と怪人を分担して見せられました。感謝!)、2人1組で龍玄vs怪人の練習。役を入れ替えても練習

ポイント

<男性の龍玄の場合>
怪人に押されながらも、舞さんの事を考えて頑張る。
<女性の龍玄の場合>
冷たい感じ、「舞さんをさらい、自分を嵌めたのは誰だ」という猜疑心が出るように。

③練習したシーンを1組ずつ発表

予想の上を行く対応力に脱帽

いきなり台本を渡されて、アクションあり、台詞あり、しかもそれを人前で演じるというのは、正直難しいです。
そんな中でも、とっさに台詞をなくして動きだけで表現する人、アドリブで台詞を追加する人、つけたアクションを自分の役に合わせて変化させる人……。それぞれ思い思いの試行錯誤が見られる表現があって、おもしろかったです。
また、見せ場(=必殺技の銃を撃つ)以外の部分のお芝居がとても良かったという事も、特筆しておきたいと思います。


まとめ

みんながみんな、一瞬で自分の殻を破れるわけがない。
まずは上手くいかなくて焦ったり、悩んだり、嫌だな、恥ずかしいなと思ったりと、いろいろ感じたのではないかと思います。
その上で、さらに考えて、だんだんと「こうしてみようかな?」といった自分の欲が出てくると、必ず楽しくなります。
仕草をなぞるのではなく、気持ちから、言葉や動きを組み立てていくと、そのキャラらしさも自然と滲み出ます。

今回、どこまで楽しめたかは人それぞれ違うと思いますが、僕としては、短い時間での皆さんの変化がおもしろく、あっという間の90分でした!
自分でも、けっこう高いレベルのことを要求してしまっていたかもしれないです(汗)。
でも、皆さんが心底ヒーローが好きで、純粋にヒーローになることを楽しもうとして来てくださったことが伝わり、なんだか嬉しかったです。
本当にありがとうございました!


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