12月15・16日の2日間、石巻市で開催した、破牙神ライザー龍スーパーライブに参加させてもらいました。
リハーサル等を入れた計4日間の滞在が、濃すぎた。ものすごく大きなものを得ました。
きっかけは、仲良くさせていただいていた渋江勝さんという先輩からのお誘いでした。
渋江さんはレスキューシリーズでヒーローのスーツアクターを担当されていた方です。
僕は、ジャパンアクションエンタープライズをやめてから、浅草で人力車を引っ張り、ヒーロー教室をやって、教室の経験を生かすために生徒さんたちと一緒にヒーローショーに出たりしていましたが、僕がやっている活動の先に何があるのか?何をしなければならないのか?どんな風に生きていくのか?と、どこかでずっと考えていました。
そんな折、渋江さんから破牙神ライザー龍というご当地ヒーロー誕生の経緯を聞くと共に、スーパーライブのお誘いを受けたのです。「参加すれば絶対に何かが変わる」という予感が強烈にしました。
最高の仲間との出会い
ショーは1時間。顔合わせからリハ、ゲネまでを2日間でやり、本番は3回ショーの初日と、2回ショーの最終日の2日間です。
アクションパートのメンバーは、龍を生み出したリュウプロジェクトの方達と、各地から集まったアクションチームの合同で、総勢十数人ほど。みんな初めて一緒に仕事をする人たちでした。
アクションパートのメンバーは、龍を生み出したリュウプロジェクトの方達と、各地から集まったアクションチームの合同で、総勢十数人ほど。みんな初めて一緒に仕事をする人たちでした。
出だしは普通…だったはずです。
が、びっくりするぐらいあっという間に、みんながみんな、自分の持ち味とアイデアをぶつけ合う、熱い空間に変わっていました。笑い声と殴り合いが、誰も妥協しない特別な場所を作り上げていました。そこにいるだけで高揚が止まらないなんて、初めてでした。控えめに言って、トップクラスの集まりでした。時間がないことすらも楽しんでいる自分たちがいて、ゲネが終わってからも、どうしたらもっと良くなるのかを、気がついたら考えている。朝方まで眠れませんでした。
が、びっくりするぐらいあっという間に、みんながみんな、自分の持ち味とアイデアをぶつけ合う、熱い空間に変わっていました。笑い声と殴り合いが、誰も妥協しない特別な場所を作り上げていました。そこにいるだけで高揚が止まらないなんて、初めてでした。控えめに言って、トップクラスの集まりでした。時間がないことすらも楽しんでいる自分たちがいて、ゲネが終わってからも、どうしたらもっと良くなるのかを、気がついたら考えている。朝方まで眠れませんでした。
初日明けてなお、その熱は冷めやらず、ステージが終わるたびに改善点を話し合いましたし、動けなくなるぐらい疲れたにも関わらず、深夜0時過ぎに僕がコインランドリーに行くと、すでに3人が集まっていて、いつの間にかどんどん人が増え、夜中の1時を過ぎるまで、みんなでヒーロートークで盛り上がっていました。自然とショーについて熱弁してしまうのは、間違いなくリュウプロジェクトの皆さんのステージに対する思いの強さ(※)に影響され、それに応えたい!とみんなの気持ちが同じ方向を向いていたからだと思います。
一緒にいたのはたったの4日間。なのに、最終日、最後の1回を残すのみとなった楽屋は、みんな口に出さずとも「もう最後か……」という切なさ交じりの空気がありました。
全5ステージは大成功、帰りのバスでは、またみんなでやりたいね、と誰からともなく話したりして、本当に別れが惜しかった!話に熱中するあまり、石巻から新宿の5〜6時間は一瞬で過ぎていきました。
僕のこれまでの人生の中でも、こんなに短期間でここまでのチームワークが生まれたのは初めてのことです。
本気のぶつかり合い
かつてヒーローショーから撮影現場に変わった時、芝居のことについてすごく悩んだ経験があります。ショーでもできるだけ、オーバーな嘘くさい芝居はやりたくないという気持ちが、常にありました。
しかし、ゲネのビデオを見ると、自分以外のみんなは生き生き動いているのと対照的に、全く動かない自分。アクションも、もっと気持ちを入れてやらないと、ただ段取りをこなすだけのアクションになるという懸念が立ち上りました。
そんな僕の悩みをぶっ飛ばしてくれたのが、龍でした。
思いっきりぶつかって殴り合って、計算では出せない答えを龍が教えてくれました。
1時間にわたるステージの最後に、龍との一対一があります。
リハーサルの時から何度も何度も戦って、戦うたびに龍の気迫と凄さに圧倒されまくりました。
正直、最初のリハーサルでアクションをつけてもらった時は、こんなに長さがいるのかな?と思ったのです。しかし、やる度に、ここのアクションの見せ方、意味が伝わってくる。
アクションの手合わせから、完全に芝居になった時、「このステージはただ事ではない!」と感じました。
うまく言えないけど、僕がやってきた事とは全然違う。
人に何かを伝えるという事は、ここまでやらないといけないんだ!という気迫が、龍を始めとするリュウプロジェクトにはあって、アクションチームの僕達は、その気迫に上げてもらった気がします。やるごとに気持ちの強さは増すようで、最高のテンションで助け合いながら、お互いを主張し、受け止めて、1時間のステージが一瞬で終わりました。
そこに、僕がヒーローショーに求めていたもの、目指していたものがありました。
尊き、破牙神ライザー龍スーパーライブ
子供達は1時間のステージを集中して見て、自分達の思い思いで頑張れ!と応援する。
龍というヒーローがもう立てなくなった時、自然発生した声援が、徐々にたくさんの束になって響いてくるのです。
初めての経験でした。
初めての経験でした。
また、今回の物語には、核となるノアという巫女の歌があり、劇中で何度も流れます。
舞台袖で待機していて、この歌を聴くと、どうしても涙が出てくる。何回やってもです。
ショー中に泣いたのも初めてで、流されないようにするのが毎回大変でした。
怪人の人達も芝居が完成されていて、それぞれのキャラクターが生き生きしていました。
もちろんフォームチェンジのヒーローの3人もそれぞれに熱く、妥協が一切無い。
みんな、ちょっとした会話でも思いやりを感じるし、自分のポジションのことに終始するのではなく、さらにやることを見つけては行動する。結果、更にできる事を増やしていく姿勢は、見習うべきものがありました。
アクションチームのみんなは、リュウプロジェクトの人達が常に休憩もしないでいろんな事をやっていたのを見ていたので、自発的に動く人ばかり!
仲間になるっていうのはそれぞれの気持ちの高さもあるけど、1番は助け合えるかどうかだと、今回改めて思いました。
「渋江さんに着いて行けば何かが変わる気がする」
そう思って石巻市に来て、一生に一度経験できるかできないかという舞台に立てた。
プロと呼ぶにふさわしい人達と一緒に仕事をする事がどれだけ当たり前ではないことか。
凄い奇跡だったと思います。
僕もヒーローショーに主体的に携わるようになり、1番大切にしないといけない“気持ち”を、今回教えてもらった貴重な時間でした!
東京に帰ってきました— 佐藤太輔 (@sugar_daisuke) 2018年12月16日
たくさんの出会いがあり、得たものが大きかった!
リュウプロジェクトの方達の目指しているものは、震災の痛みを知っているからこそできる優しさだと思います
皆んなでぶつけあって、高めあって、別れるのが惜しいと思うけど、これを自分のこれからに繋げたいと!
最高でした pic.twitter.com/Mc7P1VqPTd
行けば何かが変わる気がしました— 佐藤太輔 (@sugar_daisuke) 2018年12月16日
自分の何かをぶつける場所を探してた気もします
皆んなで話し合って、組み立てて、この中でやらなければけない事を探して、気がついたらいつも皆んなで笑ってました
これをやるために今までがあったなら
全部の事に納得できる!
また、皆んなに会いたいな! pic.twitter.com/RRXA1czjbt
後日リュウプロジェクトのボスも、今回のスーパーライブを振り返ってくださっているので、ブログの方も是非読んでください!
— NPO法人HERO (@npo_hero_2011) 2018年12月26日
今回のスーパーライブ2018の様子がちょっとだけ見れます!↓
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