偉大なる仮面ライダーBLACK

今年は、『仮面ライダーBLACK』放映開始30周年です!!

というわけで、仮面ライダーBLACKに会って来ました!
ショッピングセンターのイベントにブラックが来るのは、かなりレアです!
声をかけてくれた浅井宏輔に感謝。
色鉛筆で描いた、BLACK / バッタ男

まずは、ただのオタクレポート

開店前から並んだ甲斐あって、写真撮影できる先着100組中、5番目ゲット。
整理券をもらってからイベント開始までは、ひたすら熱く、浅井とブラック談義に花を咲かせました(笑)

ブラックのかっこよさ、面白さ、やはりクジラ怪人(※)には感謝、今日があるのはまさにクジラ怪人のおかげ!……などなど、話は尽きません。
※クジラ怪人・・・簡単に言うと、良い怪人。BLACKを見ていた人には思い出深いはず。

しばらくすると、数々のブラックソングが流れてきました。
全部最高、全部歌える、黒い騎士!早く来て!!

さて、ここで問題が。ずっと迷ってきたこと、それは、
ブラックとの2ショットはどのポーズにするのか?
ということです。名乗り、変身ポーズ、かまえ、立ち姿、二人で握手……どうしようかと浅井に相談すると、浅井がおもむろにブラックグッズを取り出しました。
「これを持って写真を撮ることにより、本物(テレビのブラック)、目の前のブラック、当時の子供が全部揃います」と浅井の熱弁。
太輔さん、レコードはどうでしょう? と言われ、もちろん、受け取りました。
そして一言、「天才かお前は!これしかない、ありがとう!」

写真撮影の時は、なぜかテンパり気味で、滝のような汗をかいてしまいました。
しかし、手にはしっかりと、浅井持参の思い出の品。準備バッチリ。気合い十分。いざ出陣!
 
ドキドキが止まらない二人。
自分たちの写真撮影が終わるも、その場を立ち去れず、引き続き撮影会をしているステージ上のBLACKと同じポーズをとってみる、の図。
少し落ち着き、とにもかくにも30周年を祝おう!ということで、乾杯!これもまた、BLACKが繋いだ絆のひとつ。

やはり憧れのヒーローを目の前にするというのは、格別の至福であり、興奮がハンパなかったです。
ありがとう、仮面ライダーBLACK!!

仮面ライダーBLACKの魅力

僕がブラックに最初に出会ったのは、5歳の時。
当時の子供はみんなそうだったように、僕もブラックの世界は「怖いけど、カッコイイ!」という感じで、大好きになっていきました。
もっと言うと、怪人が怖すぎて、ブラックに「早く倒して!」と願いながら見てました。

それから数年。
小学6年生の時、本屋でブラックの原作漫画の復刻版を偶然見つけました。
気になって読んでみて、ビックリ。
テレビとは、話もライダーのデザインも、変身もまったく違う。
まったく違うのに、それぞれにストーリー性が強く、引き込まれてしまったんです。
この時初めて、原作者・石ノ森章太郎を意識しました。そして、先生の漫画を読みあさりました。
その後当然の如く、レンタルビデオでテレビ版を見直し、子供の頃よりもさらに強く、ブラックの魅力に取り憑かれ、完全にはまってしまったのでした。
(左)テレビ版のBLACKを原作テイストで描いたもの (右)漫画版のBLACK模写
漫画版は、よりバッタっぽい。マークもない。

原作版は世界観を通したメッセージ性が強い

漫画の方は、変身シーンひとつとっても、世界観の徹底が凄いです。
人間からバッタ男になるシーンは、本当にリアル。息を呑んで見入ってしまうほど、惹きつけられました。怨念の強さすら感じる画です。

ストーリーはひたすら破滅に向かっていき、南光太郎の、
「自分は世界を守る者なのか」
自分は世界を破滅させる者なのか」
世界が破滅した後、自分は何者なのか」
ということについて、とことん突き詰めて描かれています。
初めて読んだ時の衝撃は忘れられません。

テレビ版は人間ドラマが深い

テレビの方は、主人公・南光太郎の親友であり、後の宿敵・シャドームーンになる、秋月信彦とその周りの人々の人間ドラマが、掘り下げて描かれています。
南光太郎を始め、信彦に関わる人物(妹の杏子・恋人の克美・暗黒結社ゴルゴムの三神官・ビルゲニア・創世王)それぞれが、秋月信彦のことを思い、考えて、行動しているとわかる。
シャドームーン誕生に感情移入せざるを得ないだけのバックボーンが、1話から常に細かく盛り込まれていて、信彦を意識しない回はありませんでした。
そして、シャドームーンとなってからの、妹や恋人に対する思い、光太郎に対する情、次期創世王としての自分……
この飲み込まれんばかりの葛藤が、仮面ライダーBLACKを、とてつもない作品にしたのではないかと思います。

最終回の、シャドーキックを撃つ前の間(ま)は、涙が止まりません。

そして、忘れてはならないのが、テレビの変身シーン。
漫画でも、相当な熱量を持っていた変身シーンですが、テレビ版は、ブラックに変身する一瞬前に、バッタ男になるカットインがあります。
このこだわり、この挑戦が、また胸を熱くするわけです。

仮面ライダーBLACKの爪痕

“戦った先に何も残らない”
“戦った先に世界は破滅し、そうしたのは自分なのか、信彦なのか、何のための戦いだったのか”という果てしない問いが残る。
テレビ、原作共に、何度見返しても新しい発見があり、考えさせられます。
この作品に関わった全てのスタッフの方々には感謝しかありません。

実は、自分が辛い時や元気が欲しい時は、ブラックのエンディングをよく見ます。
決して元気が出るようなタイプの曲調ではないですが、なぜかこれが心に沁みる。
ただひたすらバイクで走り、歩いてくるというシンプルな映像も相まって、胸の奥底からフツフツと湧き上がってくる力強さを、無意識に感じているのかもしれません。

まとめ

仮面ライダーBLACKは、僕のような直撃世代のみならず、幅広い年代に影響力のあった作品だと思います。30年経っても色褪せない、深淵なテーマ。これを目の当たりにして、僕のように、人生を変えるだけの原動力になったという人もいると思います。
少なくとも、僕にとって、なくてはならない作品、

仮面ライダーBLACK 30周年、本当におめでとうございます!

♪ 古き良き時 Long Long ago, 20th Century
(仮面ライダーBLACK エンディング曲より)

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